ソフトウェア開発チーム用マイクロブログ

最近、職場の同僚とTwitterでFollowしあっている。お互い邪魔をせずに相手の状況を把握できてとても便利だ。「他の人に見られているから、ちゃんとやらなきゃ」という気になる、というペアプロと同様の効果もある。

管理者の立場からすると、開発者の邪魔をせずに開発者の状況を把握できる、というのはとても大切なことだ。開発者というのは、トランス状態になると最大の効率を発揮するのだが、トランス状態に入るまでに時間がかかる上に、割り込みが入るとトランス状態から抜けてしまうからだ。トランス状態に入っている開発者は、絶対に中断してはいけない。

開発者の立場からすると、管理者に中断されないというのが最大のメリットだ。それに加えて、他の人の邪魔をせずに、慎ましやかな方法で助けを求めることができる、というメリットがある。助けを求めるメッセージを書いている間に、自分の頭が整理されて自力で解決に至る、といういわゆる「ベアプロ」の効果も期待できる。誰かに質問する前に、クマのぬいぐるみに質問してみろ、というアレだ。

しかし、Twitterには問題がある。まず、書き込みが全世界に公開されてしまうので、社外秘情報を書き込めないこと。現在は社外秘情報を隠語にして書き込みを行っているが、できることならわかりやすい言葉で書きたい。開発者が複数のチームに所属することも想定されるし、その場合、チームを指定してメッセージを書き込む機能が欲しい。例えば、僕は日本のチームと英国のチームに所属しているが、日本のチーム向けに書いた日本語のメッセージを英国人の画面に表示したくない。また、管理者を支援するために、書き込みを個人別、プロジェクト別、時間別で細やかにフィルタリングして表示する機能も充実させたい。チームに該当する仮想的なユーザを作って、@メッセージと組み合わせれば、メッセージの送付先を限定することは可能だろうし、フィルタリングについては、Twitter APIを使ってアプリを作ればよい。工夫すればTwitterでもなんとかなりそうな気もするが、運用でカバーするのはクールじゃない感じがする。

まぁ、いろいろと能書きをたれているが、要は自分の用途にあったマイクロブログを作りたくなった、というのが本音だ。作りたい。だから作るんです。オープンソース開発とRailsの勉強も兼ねて、レポジトリはGoogleCodeに作成した。GoogleCodeにレポジトリを置くと、自宅で作った後で職場のMac Proにデプロイするのが楽、というメリットもある。

現在は仕様書をWikiに書いている段階。まぁ、えっちらおっちら作りますわ。