人生において重要な3つの「メタ」ルール(出展付)

結局のところ、人生に重要な「メタ」ルールは3つしかないんじゃないだろうか。

  1. 動き続ける。
  2. 考え続ける。
  3. 学び続ける。ただし、半分の法則で。

当たり前のように見えるが、それぞれに深い意味を持っている。本エントリでは、これら3つのメタルールの重要性について、考えてみたい。


メタルール1:動き続ける。
本やブログを読むのが好きな人に多い問題点。それは、読んだ時点で自分がそれをマスターしたと錯覚してしまうこと。ボクもそうだ。すると、世間で言うところの「評論家」になってしまう。能書きを垂れても世の中は変わらないし、製品は作れない。Danさんのエントリ「あなたを奮い立たせる100の名台詞」を読んでいただきたい。世界中の偉人たちが残した僕らを奮い立たせる言葉の数々。

「あなたを奮い立たせる100の名台詞」
3.鉄を打つのに熱くなるのを待つな。打って熱くしろ。 - William B. Sprague
8.君が見たい世界は、君が変わることで見えるようになる - Mahatma Gandhi
11.君がしたことは、いつかすべて些細なことになる。些細でないのは、それを君がやったということだ。- Mahatma Gandhi
36.やらないのなら受け入れろ。- 詠み人知らず
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94.地獄に向かっているなら、突き進め。- Winston Churchill

よく読んでみると、そのほとんどがメタルール的にはこう言っている。「つべこべいわずに行動を起こせ!」と。また、最近来日して話題になったJoelも、こう言っている。

射撃しつつ前進
私たちがしなければならないのは、ただ毎朝やってきて、どうにかエディタを立ち上げるということだ。

主張したいことを抱えているあなた、スゴイ製品のアイデアを持っている君。まずは、エディタを開くのだ。エディタを開かなければ、あなたの主張を世界に発信することはできないし、スゴイ製品を現実のものにすることもできない。(もちろん紙と鉛筆でもいい)


メタルール2:考え続ける。

世の中的に、To-Do-ListやNot-To-Do-Listを作ることが流行っているらしい。Danさんが指摘しているように、リスト化すると、問題が単純化されて思考を節約できる。

弾の not-to-do リスト
リストの効用とは、何か。思考の節約である。to-doにしろnot-to-doにしろ、リストがあることで、やることは「思考」ではなく「リストへの照合」である。

自分の宿題事項がてんこ盛りでパニックになった場合、思考を節約して優先順位付けに専念できる環境をつくためにTo-Do-Listを作ることには、意味がある。しかし、Not-To-Do-Listを作ることは、思考停止への第一歩、という意味でメリットよりもデメリットのほうが大きい。

弾の not-to-do リスト
要は 「not-to-do リストは作らない」ということである。
なぜか。
リストに甘えたくないからだ。

Danさんの主張に100%賛同する。ある職場での会話。(当然フィクションです)

部下「なぜ開発計画書に、参考資料一覧を記入する必要があるのですか?」
上司「他社の技術情報が自社の製品に入っていないことを保障するためだ」
部下「それは昭和の話ではないですか?Webで技術情報を検索しながら開発するこのご時勢に、こんなことを書いても意味がありません。」
上司「規則なんだからつべこべ言うな」

この上司は考えることを放棄している。規則を規則として受け入れ、身の回りの制約を自分では変えることのできない定数として受け入れることに、慣れすぎている。もちろん、なんでもかんでも「なんで?なんで?」と考え続けると、メタルール1「動き続ける」ができなくなる。上の例でも、上司は動き続けるために、「つべこべ言うな」といったのかもしれない。だがしかし、家に帰って風呂に入っている時にでも部下の進言について考えるべきだと思う。

世の中のルールが大きく変わり、インターネットがいろいろな不可能を可能にしている今だからこそ、考え続けることを止めてはならない。


メタルール3:学び続ける。ただし、半分の法則で。

人類の進化は、先人達によって受け継がれてきた知識の泉に自らの貢献を積み重ねることで成り立っている。言語がそれを可能にした。出版技術と通信技術はそれぞれ、知識の伝播速度を加速した。ボクは中2の頃、「オレは特別な存在だ。オレは誰色にも染まらない。だから本も読まない」と考えていた。いわゆる中2病である。中2ならそれでもいい。だが、大人になったら、少なくとも知的な活動により収入を得ている大人は、学ぶことに貪欲であるべきだと思う。世の中には、スゴイ人がいっぱいいるし、それらの人々はスゴイ本やスゴイブログをたくさん書いている。短時間で、楽に、自分を向上させることができるのだ。

ただし、メタルール3は、メタルール1、2よりも下位のルールである。本ばかり読んで自分で行動を起こさなければ、意味がない。自分の頭で咀嚼することなく、他の人の言っていることを妄信するのは、カルト宗教の信者。本やブログで得た知識は「半分の法則」で自分流にアレンジするのがポイント..というのは、敬愛する市川善彦さん(通称よびりん)から、ボクが学んだことである。 我謳!!

我謳(ガオオーー)!!―人生に喝(勝つ)!経営に喝(勝つ)!生きる勇気が湧いてくる本

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